5月22日の日記

2010年5月22日 日常
以前働いていた会社の同僚が、帰国するという知らせをくれた。彼女は真面目で仕事も出来、皆に頼られていた。私は今でもコンサルとしてその会社の仕事を手伝っているので、彼女が暫く休んでいた期間、どれだけインパクトが大きかったか知っている。彼女の存在はそれだけ大きかった。赤ちゃんを産んでから、ハードな仕事量と育児の両立で、見ていてとても大変そうだったので、大丈夫かしらと心配していた。永住権が取れる目処がたたず、苦肉の選択をしたらしい。もともとその会社自体、育児をする人に対しての理解と協力が皆無なのも原因だろう。産後に仕事との両立が成り立たず、辞職せざるをえなかった女性が過去に何人もいる。

ビザの問題は、本当に深刻だ。取れるか取れないかは、運に大きく左右される。苦労したにもかかわらずビザを取れなかった人をたくさん知っているけれど、その人達は、この国と縁がなかったと思ってもいいんじゃないかと思う。逆に、この国に住まないほうが幸せになれるよ、という見えないサインと受け取ってもいいんじゃないかな、と。永住権がなければ、いつまでも生活は制限され、ある意味拘束される生活を強いられる。なにかよっぽどの目的がない限り、その生活を続けるのはかなり大変だ。そういう意味で私は、永住権を取れて(しかも抽選で)本当にラッキーだったけれど、それはそれなりに、私にはこの国でやるべき事があるという意味なのかなとも思っている。

彼女ならきっと、どこに行っても頑張って、キャリアと母親業を両立させる事が出来るだろう。既に仕事も決まっていて、次の職場は仕事量も今までほどハードではなく、育児との両立が可能だと言う。本当に良かったね、そしてさすがだ。新天地での彼女の生活が幸せなものになりますように、と祈っている。

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