12月1日の日記

何事もなく、無事に過ぎていったベガス旅行の最後の夜。夫と、予約をしてあった夕食のお店に行った。そこで私はワインを３杯くらい飲んで、いい気分だったんだけど、夫との話が途中からかみ合わなくなってきて、また喧嘩っぽくなってしまった。気がつくと夫は、”だからななが酒を飲むといやなんだ。せっかくのディナーも台無し”と、怒り出している。私は内心、結局セックスレスの問題が心につっかえていて、夫を責めるような気持ちがどこかにあったんだと思う。もちろん、その件には全く触れなかったが、苛ついた気持ちが私の言動にも表れてしまっていたんだと思う。支払いして店を出て、夫の後を歩いている１分くらいの間、涙が出てきた。あぁ、もぅだめだと。結局、今までの努力が台無しになってしまったじゃないかと。

その直後、夫に、”私がなんて言ったのが気に食わなかったの”と聞いたが、”覚えていないのが信じられない”と言うだけで、一向に原因がわからない。でも、とりあえず険悪な雰囲気は避けたかったので、”私が悪かったなら謝る”といって謝り、”切り替えよう"と持ち出すと、夫は意外にも素直に応じてくれた。仲直りのキスにも応じた。そしてその後、しばらく一緒にギャンブルをやって（負けたけど）部屋に戻った。

寝巻きに着替えていると、夫は私の胸をいたずらに触ってきたので、”久々にエッチする？”と勇気を出して聞いてみると、夫が応じたのだ。夫が、もしかしたらその気かなぁと思ったのは、旅行２日目、朝起きてベッドの上でうだうだしていた時だった。けど結局何もしなかったので、夫はまだレディーじゃないんだろうと思っていただけに、夫が応じたのには正直びっくりした。本当に久々に、夫と結構濃厚な（というといやらしく聞こえるけど）セックスをして、私は凄く嬉しかった。そして次の日の朝も、夫の方から求めてきた。

今回の旅行中、夫は、”ななは綺麗になったね”とか、毎日のジムの結果が出たのか、”洋服が似合うようになった”とか、”他の男がななを見てた”とか、何かと私が嬉しくなるような事を自然に言ってくれていた。そして優しかった。手を繋いできたり、抱きしめてくれたり、キスしてきたり。その延長線上に、今回のセックスがあったんだと思う。やはり気持ちがないと、出来ないものなんだと思う。特に夫の場合は。

これまで何度、レスの問題について夫にぶつけようと思ったかしれない。でも、どんなに正面からぶつけても、予想通り、夫の気持ちは戻ってこなかった。夫も、レスの問題に関して、私が悩んでいたというのはいやというほどわかっていたはずだ。だからあえて、口に出さなかった。とにかく夫を待った。そして今回、夫と自然の形でする事が出来て、まだ私を女として見てくれているんだと思えた時、嬉しかったし、物凄く安心した。ただ、今後も努力していなくちゃいけないのだとわかった。魅力がある女性としての振舞い方から、着る物から、相手への気遣いから、すべて。結婚して何年かたったくらいから、緊張感がなくなって、そういう気遣いをいつのまにかなくしてしまったのかもしれないなぁ。。。そして夫も。最近夫が、優しく接してくれたり、嬉しくなるような事を言ってくれたりするけど、ここ何年かは、そういう事もなかった。夫は夫なりに、努力しているのかもしれない。

夫婦間で問題がある場合、それを夫婦で話し合うのも重要だけど、それでも解決されない場合は、逆に話し合いを避けて、冷却期間を置いて、お互いに考えて、その上で行動＆態度で示すというのも一つの手段なのかもしれない。

一つ、嘘をついてしまった。一度目のセックスの時に、いくふりをしてしまった。。。”酒飲んだから、いけないんじゃないの”と言われて、”そんな事ないよ”と言ったもののやっぱりだめで、でも夫をがっかりさせたくない為に、人生で初めて、いく”演技”をしてしまった。夫は満足してそうだったから、あれでよかったんだと思う。少し前の私だったら、”いけない”とはっきり言ってただろう。相手の気持ちを全く考慮せずに。でもこういう小さな事の積み重ねが、夫婦の関係を良くしていくのには必要なんじゃないかと思ってきた。

私の母がよく、”一番近い人にこそ一番気を使うべき"と言うがあれは本当だ。とにかく、そんなこんなで、私的には大成功に終わったベガス旅行だった。ギャンブルには、３００ドルくらい負けたけど、その代わりに夫との絆が強くなったと思っている。そしてそれは、ギャンブルに勝つよりも、私にとっては物凄く重要な事だ。