NASAへの道

私は小さい頃からずっと、NASAで働きたいという夢を持っていた。今回辞職を決意したのも、今やっているComputer業界から、宇宙関係にキャリアチェンジをしたいという願望からである。
　
　
日本で通った大学でも理学部で、宇宙関係の事も少しかじったが、あの頃は”遊ぶ”方が私にとっては優先順位が高く、勉強しなかった。また、本当にその道で良いのか、という疑問はあった。その後アメリカに渡り、大学院に行くときに、やはり宇宙関係に気持ちはあったが、この国で宇宙となると市民権がどうしても必要なので、遠い道と思い、とりあえずグローバルな視点で仕事が出来る、また仕事に困らないという観点から、国際関係学と情報科学の修士を取った。
　
　
そして、予想通り、コンピュータブームは起こり、計画通りコンピュータ系の仕事についてから、かれこれ7年を超える。どうしてもやってみたかった、当時ビック6でのコンサルも経験できたし、日系の会社での仕事も経験できた。昨年、ラッキーな事にグリーンカードが抽選で当たって、ここへきて、市民権が夢ではなくなった。この半年、いろいろ思考錯誤し、やはり、夢は捨てられないという自分の気持ちに気づいた。
　
　
今後半年間、リサーチしたり、GREを勉強して、大学院に行くべく準備するつもりだ。だけど、その間、やはりお金も必要になる。まぁ、夫が働いてくれているので、問題はないものの、貯金がたくさんできるというわけにはいかない。学費も稼がなくてはいけないのだ。それで、会社を辞めて、独立してコンサルをやってみようという決断にいたったわけだ。そうすれば、自分でスケジュールを作成し、時間にも余裕が出来るし、全く無収入でなくなる。
　　

そういう理由から、最近、モンスターとかダイスにレジュメをアップしてから、電話の数がすごい。昨日なんて、ひっきりなしにかかってくる。しかし、どの仕事も、ニューヨークだのダラスだのと、遠方だ。そうなると、昔のように飛行機通勤になり、お金は良くても、結局仕事が中心になってしまい、本末転倒になる。お金は魅力的だ。だけど、今、自分に必要なのは”時間”だ。
　
　
来週、私をどうしても雇いたいというコンサル会社と会ってみようと思っている。会社で働くというのは、正直今あまり乗り気じゃないが、その会社の人達とは以前、仕事を一緒にした事があるがとても良い環境で、プラス私が”勉強最優先”という事をすでに知っていて、時間的に余裕をもったスケジュールを考慮してくれるのだそうだ。それに、LAでの仕事も優先してとってくれるだろう。悪い話じゃないな。
　
　
自分の行き先を自分で決める事が出来るスタンスを確立出来たというのは、本当にありがたい。すべて、グリーンカードのパワーである。NASAへたどりつくにはどうすればよいのか、これからじっくり検討したいと思う。