子供は欲しくないかも

オンラインチャットで、母親と喧嘩してしまった。というか、私が一方的に怒ってたんだけど。
　
　
私は、今日本にいる愛犬がもう年だから、なるべくたくさん会いたくて、1年に何度も帰国している。母親は、帰国して、またアメリカに帰ってきた直後に、”今度はいつ帰れるのかねぇ”とか言い出す。私は、”犬がいる限りは、有給を全部日本行きに使うよ”と言う。そうすると母は、”じゃあ犬がいなかったら帰ってこないの？”となる。で私が、”日本は居心地悪いから、犬がいなかったら帰らない、そっちがくれば”というと、母は、”日本が居心地悪いのか、うちが居心地悪いのか”といやみをいう。
　
　
はっきりいってうざいのだ。”家族に会いたいから帰るよ”なんて言うがらでもなく、大体そんな事はわかりきっている事で、それをあえて言葉にしていって欲しいんだろうか。なんて浅いんだろう。そういうのを聞くといらいらするのだ。
　
　
そうでなくても、少ない有給を全部日本行きに消耗して、日本に帰ったところで、一日中テレビを見て、愛犬と時間を過ごしているだけなのだ。愛犬とすごす事だけが、私の生きがい。だから、今だって、離れて暮らしているのが、つらくて仕方がない。両親は、”両親にあいたいから帰ってきたよ！”とか言って欲しいんだろうけど、私はわるいけどそんなキャラではなく、思ってたとしても絶対言わない。しかも、今はそんなこと思うような心の余裕はなく、とにかく愛犬の事が心配なのだ。
　
　
私は、でも良く考えると、親不孝なのかもしれない。子供ってでも、自分のもとから離れていくものだと思う。それは、しかたがない。子供にたよって、生きていきたいとは思わないし。そういう事をまじめに考えられるほど、子供を欲しいと、正直自分で思っていない。
　
　
もしかしたら、私は子供は欲しくないのかもしれない。自分の事ばかり常に考えてしまっている。子供のために人生を生きるなど、できないと思う。もちろん、できてしまったら考えも変わるだろうけれど、そんな状況で子供を作ったとしても、子供が不幸になるだけだなぁ。
　
　
もしかしてもしかすると、私は自分の子供時代に不満があるのかもしれない。一人っ子だったから親がものすごく私に執着して、中学生の時、透明のマニキュアをぬっただけでなぐりたおされて、1週間くらい学校にいけなかった。物心つくころから、塾だの、ピアノだのと強制的にやらされ、やれ女子中にいけだの、それはもう悲惨だった。小学生の時に、なんとか言い訳をつくって（友達と勉強するとか）、そとに遊びにいっていたのだ。親の顔色をみながら。はっきりいって、そういうのが、自分にはもうたえられなくて、そういう、母の私に対する執着心が。だから、日本を出たくてしょうがなかった。
　
　
たまに、両親に対して、言いたい事をいいまくって、殴り合いの喧嘩をしている夢なんかを見る。ナイフでさしたり。それは凶暴なものだ。私は両親には、あんまり本音など言わないけれど、心底では、怒りがたまっているのかもしれない。また、自分がそんなふうにたいして楽しくない時代をすごしてきたから、何故それを自分の子供にまで強制するのかと、思ってしまう。
　　

先日夫が、”おまえとは子供を作れるとは思えない”と、喧嘩の時にいったけど、そういわれて一瞬悲しいと思ったけど、実は、いずれ自分が母親になるっていう自覚は全くなくて、それどころか非現実的だ。そういう自分の考え方も、自分自身で受け止めてあげなくてはいけないのかもしれない。。。と思った。